アニメ制作会社の3割が赤字

帝国データバンク9月25日アニメ制作業界動向調査の結果を発表した。調査は信用調査報告ファイルや外部情報をもとにアニメ制作企業を抽出し、2019年9月時点の企業データベースCOSMOS2」に収録されている256社の集計・分析を行った。

2018年における売上高合計は2131億7300万円。2011年以降8年連続で前年を上回り、過去最高を更新した。2018年の1社当たり平均収入高は8億4300万円で、前年から8.1%増加。ピークとなった2007年(9 億9200 万円)の8割超の水準まで上昇した。

同社は、「業界全体でアニメーターなどの人材不足や外注費の高騰が続いたものの、制作量を相応に確保できたことから大手制作企業を中心に業績回復が続き、全体の底上げにつながった」と分析している。

番組販売や配信に注力している企業、ネットでの映像配信事業が好調な企業は増収傾向

制作態様別に平均売上高をみると、直接制作を受託・完成させる「元請・グロス請」は16億6300万円、下請としてアニメ制作に携わる「専門スタジオ」は2億7700万円となった。

アニメ制作企業全体の収入高動向では「増収」が34.1%。元請・グロス請企業で増収となった企業に関しては、アニメ制作本数増加や、劇場版アニメなどでヒット作品が生まれたことなどが影響した。また、国内外での番組販売や配信に注力している企業、インターネットでの映像配信事業が好調な企業でも増収となった。

一方、2018年の収入高が「減収」となった企業は23.2%。元請・グロス請の減収は3年連続縮小したが、専門スタジオは54.7%と半数超が減収した。

その結果、最終損益で「赤字」となった制作企業は30.4%を占め3年ぶりに増加へ転じた。赤字企業は2015 年をピークに減少傾向が続いていたが、過去10年間で最も高い水準となった。

京アニ放火事件「人材喪失、制作資料などの損失は、日本アニメ文化にとって大きな痛手」

2018年は倒産が6社、休廃業・解散が5社。『タッチ』などを制作していたグループ・タック東京都渋谷区)、『いなり、こんこん、恋いろは。』などを制作していたプロダクションアイムズ東京都練馬区)などが経営破綻した。

近年のアニメ制作企業の経営破綻の特徴は、「請負単価の低下などで収入高が減少したほか、人材不足による人件費、下請業者などへの支払い費用が増大し、資金繰りが行き詰まったケースが多い」としている。

今後のアニメ業界は日本アニメの人気を背景に、国内アニメ制作業界は堅調に推移するとみられるが、「仕事量の増加などによる制作スケジュールの過密化対策など、是正が求められている労働環境の改善なども急務となる」としている。

今年7月に発生した京都アニメーション放火事件については、

アニメーターをはじめとする人材喪失、制作資料などの物的損失は同社のみならず、日本アニメ文化にとって大きな痛手であり、同社を含めたアニメ制作業界全体の動向を引き続き見守る必要がある」

と記している。




(出典 news.nicovideo.jp)


<このニュースへのネットの反応>

ほとんど割れで見れるもんな。しゃーないよ。やっぱり金を払うと払わないとでは前者のほうがいいよね。


↑今どき割れって言ってる人を久々に見た


(だいたいなろうのせいかもしれない・・・)


そりゃ制作会社が増えすぎ飽和状態!売り上げもまばらになるアニメ制作は人件費がかかる!実際単発アニメが多いのと買うほどの円盤もない!アニメ見て満足もしくはアニメ自体の需要も減ってきている。実際に儲かってるのは映画とかを手掛けてる会社で有名な監督でもいない限り利益を出すことは難しい!所詮は漫画やラノベの模造品


コンビニと同じで現場は困窮してても必ず儲かる人達がいる限り今のシステムは無くならないと思う


とにかく、無駄に放送本数が多すぎる。以上。


>2018年における売上高合計は2131億7300万円。2011年以降8年連続で前年を上回り、過去最高を更新した。いやいやタイトルがおかしい。うまくいってないんじゃなくて、単に健全な競争ができてるだけだよ


本数は多いんだから利益の分配がゆがんでるのかなぁ、グッズ買うぐらいしか応援できんけど長く続けて欲しい…


グッズを買っても、製作委員会各社の利益になるだけで制作会社にいかないらしい。


下請けだとメディアミックス戦略による収益が入りづらいから、構造的に赤字になりがちなんじゃねぇかな。


正直、つまんないアニメが増えすぎ。何処をターゲットにしてるのか分からない。オタクとミーハーを勘違いし過ぎたんじゃないかと。流行好きはアニメやオタク文化が流行だと思えば食いついて来るけど、流行が去ればそれまで。オタクも一昔前に比べて減ったし、ミーハーはもっと減った。どっちかに寄らないと無理。


正味漫画の神様のせいでもあるんじゃないかと。後はどの分野でも言えるんだけど、技術者をないがしろにしてきた日本の経営者の責任。それで割を食うのは下で働く働きアリ。そら中国に優秀な人材持っていかれますわ。クールジャパンとか言いながら放置するこの国と利権団体も問題だし、淘汰が進んだとか言って給料が上がらないことに目を背ける*がいる限り絶対改善しないよ。


んー、煉獄だな。


番組表を見てると、放送局も通販番組とかで隙間だらけだし、当然それを埋めようと色々番組を作る関係でアニメ枠も増えてるんだろう。でも放送局も払える代金が足りないというな。


今は各地でアフィやソシャゲで*が多いし。それに伴って企業からもCMが入らないので放送局も収益が足りないと。当然、制作会社に払う代金も減っていく。


日本はやっぱオワコンだなw


少数精鋭にできないかな


もう環境改善以前に、「景気良くしろ」よ。政府は。「日本は今、最高に景気がいい」んだろ?w


制作会社が自前で動画配信サービスを運用出来れば良いんだろうけど、利便性から言えばネトフリやアマプラに集約してもらった方が楽だしな。タイバニの様にスポンサーにキャラクターを貸し出す様のが画期的だけど、原作ありきの作品が多いから簡単じゃないだろうし。


粗製乱造極まれれり。アニメ化に耐えられないような駄作多すぎんだよね。キャラだけ、声優だけしか見所ないのばかりよ


無理を言うなら手塚治虫先生並みの作品が100本くらいあれば黒字確定だよ(白目)


主だった利益のDVDやブルーレイを買うファンの数は限られており、注がれる金の量は一定額なんだから、アニメの本数増やせば増やすほど赤字を垂れ流す事になる。


普通に供給過多だと思う。1日に何本も放送されたら視聴者は全部を見れませんから分散するのも仕方ないでしょう。


本数を絞って面白いものを作る。技術者に金を回す。今の組織構造を変革する。この3つだろ。


一時的にでも少しエロアニメ政策に行った方が金になったりして。向こう深刻な人材不足みたいだし


本数絞ったところで出資側が十分な資金を出さなきゃ始まらないんだよなぁ。やたらと安く請け負う制作会社が存在するかぎり、出資側が足元見てくる。イラスト業界もそうだが、無料や破格の安値で気軽に引き受ける制作者(プロアマ問わず)が多いと、業界を縮小させるだけだから迷惑なんだよなぁ。


俺らおっさんはもう古いアニメしか見れないし、若者はゲームの方に興味があってアニメまで見る余裕が無いからなあ。これからは外国人も取り込める様にしないと生きていけない