指示した仕事内容がうまく伝わらないのはなぜか? 漫画家アシスタントとのコミュニケーションで経験した苦労を描いた漫画に注目が集まっています。作者は『四十七大戦』で知られる一二三さん。

【画像】マンガ全編

 個人事業主の漫画家ではありますが、アシスタントがいれば“上司”として会社員と同じような悩みを抱えることも。例えば一二三さんのアシスタントには、やる気はあるし真面目なのに、指示した通りになかなか描けない人がいました。

 自分の説明が分かりにくいのかもと考えた一二三さんですが、他のアシスタントには問題なく通じています。伝え方の問題ではない……? とアシスタントが取っているメモを見ると「線は端から端まで均一な太さで」という指示が「線! 端まで!」とだけ書かれていました。

 指示が違って受け取られる理由は、「外からの情報を脳で処理してから認識する過程に歪みがある」ためと考えた一二三さん。そこでアシスタントに、「指示を聞いたら、その内容を自分の言葉で表現させる」ことですり合わせしようとしますがうまくいかず……。しかし、指示した言葉をそのまま復唱してもらったら一気にミスが減ったといいます。

 結局そのアシスタントは漫画の道を諦めましたが、一二三さんは失敗を詫びるアシスタントに、一二三さんは「悪いのは失敗ではなく思考のクセ」「失敗から自分自身を理解するように」とアドバイスするのでした。

 物をどのように解釈するかは人それぞれ。図で説明される方がいい人や、声で指示される方がいい人もいます。「同じ世界にいても私たちは一人一人違う世界を認識している」のであり、「普通」は意外と存在しない。だから自分と「同じじゃない」ことを気にするよりも、「違い」をちゃんと見つめることが大事なのだと、一二三さんは結んでいます。

 自分はこうだと思っても、相手はそう受け取らないこともあり、人に何かを伝えるのは簡単なようで難しいものです。自分が、相手が何を苦手とするか、どんな方法なら受け取りやすいのかを知って、少しでもスムーズコミュニケーションできるようにしたいですね。 漫画を読んだ人からは一二三さんの対応をステキだと称賛する声や、人を指導する際に生かしたいといった声が集まっています。

画像提供:一二三さん

うまく指示が伝わらないのは違う情報として認識されてしまうから


(出典 news.nicovideo.jp)


<このニュースへのネットの反応>

長話を聞けないタイプやな。工程表書いてあげれば一気に効率上がるんだろうけど


言う側が悪い場合もあるぞ こそあど言葉を乱用するとかな そうでなければなにをともあれ指示・命令を出すときには伝えた後必ず【復唱】させること 軍隊みたいで面倒くさいがこれだけでもかなり伝達事故は減る


伝達事故が生き死にに直結する先人達の知恵だな


こっちが復唱して確認とろうとしてるのに嫌がる人いるんだもん…


言葉で指示されても覚えてられない人はメモすべきなんだよな。自分も同じように単語一つしか覚えられず文脈を呑み込めないのでメモしてる。


現場でもよくあるよ。新人相手だと、まずやって見せないとダメだ。


メモとらせる場合、メモの取り方から間違うから、自分で伝えようとしたことのメモを渡したほうがはやい。それにPCの手順はプリントスクリーンで画面印刷したもの渡すのが早い。


自分でメモを取るのはそれはそれで聞くのと書くのとを同時にやらなきゃいけないから得意不得意が出るのよね


国語は大事だなって思いました


自分の説明が悪いのか考えたり復唱させる等対策を一緒に考えてあげれるのはいい上司だわ。100%受ける側のせいにして改めずに放置する上司も多いし。


メモ「あれがあれだからあれちょっとちょっとだけおねがいあれだから」


学校の授業も平均的に伝わる教え方だから児童に合う合わないがあって、合わないと脱落するんだよな...(少子化だから教師も減らすって阿呆かと)


この手の人はイラつきながら説明するとアウトだと思う復唱とか質問したらまた怒られる、と思って『ハイ分かりました(分かってない)』としか言わなくなる